2019.05.31
この記事を読んでくださっているあなたは法人として登記を考えている方でしょう。
コワーキングスペースでの登記はあなたが思っている以上にメリットがあります。
特にスタートアップ企業や個人事業主から法人化(法人成り)しようとしている方にとってはメリットしかないです。
ということで今回はコワーキングスペースで法人登記をするメリットを解説します。
Contents
- 1 コワーキングスペースでの登記とは
- 2 コワーキングスペースで登記するメリット①事務所を契約するのに比べて安い
- 3 コワーキングスペースで登記するメリット②自宅を住所登記する必要がない
- 4 コワーキングスペースで登記するメリット③法人運営の知識に長けた人に相談できる
- 5 コワーキングスペースで登記するメリット④郵便物や書類をコワーキングスペースから転送できる
- 6 コワーキングスペースで登記するメリット⑤法人用の電話番号を契約できる
- 7 コワーキングスペースで登記するメリット⑥一等地を法人の住所として使える
- 8 コワーキングスペースで登記するメリット⑦いろんな企業や人と出会える
- 9 おすすめのコワーキングスペースはランパート
- 10 まとめ
コワーキングスペースでの登記とは
法人として登記をする場合、住所を登録する必要があります。
コワーキングスペースでの登記とは、法人としての住所をコワーキングスペースで登録することです。
法人の住所として登録する場所はいままで
- 自宅を登録する
- 新しく事務所を借りて登録する
ことの2通りでした。
自宅の住所を法人事務所として登録すれば事務所を借りる費用を省略できるので、お金の面ではお得です。
しかし、
- 賃貸契約だと事務所として登記できない場合がある
- 自宅の住所がばれてしまう
- 自宅と事務所の境界線が難しい(どこまでが経費に認められるのか)
などのデメリットがあります。
事務所を借りて登録する場合、自宅で登記するうえでのデメリットは解消されます。
しかし、
- 事務所費用を負担しなければならない
- 場所探しが手間
- 法人成りだと立派な事務所が要らない
などのデメリットがありますよね。
コワーキングスペースでの登記なら、自宅をそのまま登記するのと事務所を新しく借りて登記するときのデメリットを両方解消してくれます。
いままでは0か100の選択でした。
コワーキングスペースでの登記はいわば50の新しい選択肢です。
実際スタートアップ企業や個人事業主から法人化された方はコワーキングスペースでの登記を選択することは全く珍しくありません。
ここからはコワーキングスペースで登記することのメリットを詳しく解説します。
コワーキングスペースで登記するメリット①事務所を契約するのに比べて安い
事務所を新しく借りて登記する場合、事務所の家賃がかかります。
スタートアップ企業や個人事業主から法人化した方はどうしても金銭的な余裕は少ないですよね。
できるなら設備経費は安く抑えたいものの一つ。
また小規模人数での起業だと、そもそも事務所が必要ない場合もあるでしょう。
住所登録のためだけに事務所を借りるのはもったいないです。
コワーキングスペースで登記をすると、事務所を借りるよりも格安。
月々10,000円弱で住所を利用できます。
また作業スペースとしてもコワーキングスペースを利用できるので、実質事務所として使えるといっても過言ではありません。
会議室が併設されているコワーキングスペースも多いので使いやすいです。
コワーキングスペースで登記するメリット②自宅を住所登記する必要がない
「自宅を住所登記すればお金はもっと節約できる」という意見もあるでしょう。
もちろん自宅を住所として登記することが最も費用を節約できます。
しかし結論から言うと、自宅を住所登記することはおすすめしません。
なぜなら費用を節約できるというメリット以上にデメリットのほうが大きいからです。
デメリットとしては
- 経費計算が面倒くさくなる
- 会社でトラブルがあったときに矢面にさらされる
- 自宅がばれる
などです。
事務所費用は経費として計算することができます。
もちろん自宅を事務所として登録した場合も同じです。
しかし自宅を事務所にしたからといって、自宅の家賃全額を経費として計算できるわけではありません。
仕事として使っている部分を分けて、分けた分の家賃しか経費として入れられないんです。
この分ける作業がとてもめんどくさい。
作業スペースと自宅スペースが別の部屋になっていればまだしも、自宅がワンルームだとどこで区切っていいかわかりづらいです。
実際税理士さんごとに意見が分かれる部分になっています。
また法人として登録する以上、住所は公的な書類に書かなければいけません。
法人としての登記証明書は第三者が閲覧することが可能です。
さらにインターネットビジネスだと、運営サイトに運営者情報を載せなければいけません。
もしサイトに乗せる住所が自宅だったら?
考えただけで恐ろしいです。
コワーキングスペースで登記をすれば、自宅の住所を第三者にさらすことなくオフィスの住所として使えます。
コワーキングスペースで登記するメリット③法人運営の知識に長けた人に相談できる
この記事をご覧いただいているあなたはたぶん初めて起業しようとしている方でしょう。
インターネットや書籍で「起業の仕方」と調べればほとんどの情報はでてきます。
しかしそこで書いてある情報は平面的な情報だけなんですよね。
例えば
- 起業するための書類は何が必要?
- 収入に応じてこれくらいの税金がかかる
- 税理士や司法書士が必要
など。
もちろん会社を建てるだけならネットの情報のみでOKです。
しかし会社は運営してなんぼですよね。
そもそもあなたの目的は「起業すること」ではなく、「起業してビジネスチャンスを広げること」のはず。
つまり起業はゴールではなくスタートなんです。
法人化するといろいろな場面に見舞われます。
- どこまで経費として認められる?
- 効果的な設備投資の仕方は?
- ビジネス相手とトラブルになった
- いい税理士や司法書士はどこで契約できる?
- 顧問弁護士は必要?
- 求人はどうやって行う?
など、例を挙げればきりがないです。
起業することが平面的だとしたら、企業として運営することは立体的。
ネットや本のといった平面的な情報のみでは対応できないことがほとんどです。
立体的な情報を得るためにはすでに企業運営の詳しい方からアドバイスをもらうのが最適。
コワーキングスペースのスタッフの方は、いろいろな方の起業に携わっています。
つまりあなたよりも断然法人運営に関する経験が豊富なんです。
あなたが企業を運営していくうえでなにか困ったことがあったとき、親身に相談に乗ってくれます。
身近に相談できる人がいるかどうかで安心感が違いますよね。
コワーキングスペースで登記するメリット④郵便物や書類をコワーキングスペースから転送できる
法人になると、法人名義に郵便物や書類が届くことも多々あります。
もちろん営業メールのようなものも届きますが、ほとんどは大事な書類。
自宅の住所に書類を送ってしまうと、個人名義の書類を混ざってしまいますよね 。
会社としての大事な書類が個人に届いたチラシと一緒に届いてしまうと間違えて捨ててしまうこともあるかもしれません。
多くのコワーキングスペースでは、会社に届いた郵便物や書類を代わりに受け取ってくれます。
- コワーキングスペースに書類を取りに行くためだけに行くのは面倒。
- 帰りに多くの書類を抱えて帰るのはきつい。
- だけど自宅に直接送ってもらうのはセキュリティ上怖い。
というあなたにおすすめです。
コワーキングスペースで登記するメリット⑤法人用の電話番号を契約できる
コワーキングスペースでは法人用の電話番号を契約できます。
プライベートで使う用とビジネスで使う用の電話番号を分けたいという方は多いのではないでしょうか。
僕も実際その一人です。
法人化したら名刺に会社の所在地や電話番号を入れますよね。
もし名刺に書いてある電話番号が090や080で始まる番号だったらなんだか不安です。
コワーキングスペースでは固定電話用の番号を契約することができます。
つまり東京のコワーキングスペースで登記すれば、03から始まる番号を契約できるんです。
もちろん電話として使えます。
転送設定もできるのであなたが持っているスマートフォンにかかってくるようにも設定OK。
僕自身インターネットマーケティングをしているため、宣伝のために多くのSNSアカウントが必要でした。
SNSでは本人確認として電話番号認証が必要。
しかし何個もアカウントを作っていると、ロックがかかって同じ番号では作れなくなってしまうんです。
そのため電話発信機能付きの格安SIMをわざわざ契約していました。
しかしSIMが増えるので、複数管理するのはしんどかったです。
法人用の電話番号を取得すれば無限にSNSアカウントを作れます。
さらに転送設定できるので管理が楽。
コワーキングスペースで登記するメリット⑥一等地を法人の住所として使える
法人として登記したら、名刺に住所を載せるはずです。
いやらしい話ですが会社の住所は会社の格を表すといっても過言ではありません。
大企業が費用の高い六本木ヒルズや丸の内にわざわざ事務所を構えているのは「うちは六本木に本社を置けるような企業だ!」と周りにアピールするという理由があります。
六本木ヒルズや丸の内にオフィスを構えることが社会的信用につながるんですよね。
しかしスタートアップ企業や個人事業主から法人成りした方にとって、最初から一等地にオフィスを構えることは無理があります。
コワーキングスペースで登記することによって、一等地の住所を名乗ることができます。
まやかしかもしれませんが、効果は絶大です。
会社の住所に「千代田区○○」とか「港区△△」と入っているだけで威圧感が違います。
少ない費用で箔の付く住所を名乗れるのは大きなメリットです。
コワーキングスペースで登記するメリット⑦いろんな企業や人と出会える
コワーキングスペースではいろいろな人が仕事をしています。
あなたがしているビジネスとは正反対のビジネスを行っている人も多いでしょう。
コワーキングスペースで登記することによって、いろいろな人と出会えます。
あなた一人で仕事をしていたときには確実になかった出会いがコワーキングスペースにはあるんです。
ビジネスは化学反応です。
あなたと全く違ったビジネスや考え方を持っている人との出会いが新しいビジネスチャンスを生み出します。
以前はコワーキングスペースにいるのは個人事業主やスタートアップ企業が大半でしたが、最近は大企業の部署の一部がコワーキングスペースに移転することも珍しくありません。
大企業と一緒の空間で働けることはビッグビジネスにつながる可能性のある大きなメリットです。
おすすめのコワーキングスペースはランパート
ここまではコワーキングスペースで登記するメリットでした。
とは言っても日本には数多くのコワーキングスペースがあります。
床面積で見ると、2018年には32,000㎡ほど。
これは中規模のイオンモールに匹敵する大きさです。
【コワーキング・スペースは2017年頃より急激に拡大しており、そのスピードは驚異的ともいえる。2017年時点でのコワーキング・スペースのトータル面積は16,902㎡だったが、2018年上半期には32,624㎡と約2倍に拡大した。累計では60,000㎡まで増加する見込みだ。(出典:AMP)】
「こんなにいっぱいコワーキングスペースがあると、どこで登録すればいいかわからない」
そんな方に僕がおすすめするのは秋葉原にあるコワーキングスペース、ランパート。
ランパートは
- 秋葉原駅徒歩1分の超絶好立地
- 住所は千代田区
- 月額5,400円から住所利用が可能
- オーナーは株式会社取締役
- 03から始まる電話番号も契約可
などのメリット。
親身に相談も乗ってくださるので、スタートアップ企業や個人事業主の方におすすめできます。
まとめ
今回はコワーキングスペースで登記することのメリットについてまとめました。
登記というとなにかとお金のかかるイメージですが、コワーキングスペースを使えばかなり費用を抑えられるんです。
コワーキングスペースでの登記はまだまだ世間的な認知度も低く、マイナーな部類。
今まで登記といえば、自宅か事務所の二択でした。
コワーキングスペースでの登記は新しい選択肢になっていくでしょう。
登記に対して高いハードルを感じていたあなたにこそ、コワーキングスペースでの登記がおすすめです。